k-2try-2 国東半島峯道ロングトレイル K-2オプション 2015/6/28

葛原園地を過ぎて程なくのところ、道路の左手(山側)に石積みがあり、その上に自然石で組まれた、今にも崩れ落ちそうな龕がある。中をのぞくと役行者石像が祀られていた。この近くの文殊仙寺に関係する祈りの場所だろうか?

道筋のハンカイソウ

葛原集落跡にほど近い場所の谷側に桜の木がある。この桜は葛に巻かれて元気を無くしていたが、坂本隊員が葛を切り、「坂本桜」と名付けた。今日は、この桜の木から続く尾根の探検をしてみようとなった。地図の上では、左方向に短い尾根、右方向に長い尾根が伸びている。先ずは、短い尾根を目指して歩く。
50mほど歩いた所にまた桜の木を発見した。その木の元に自然石に鋭い三角形の彫り込みを入れた手水鉢らしきものが置かれている。何かあるのでは・・と探すが何も見当たらない。尾根をもう少し歩いたら、守が開けて結構な高さの石塔が見えた。
歩み寄って石塔を見ると、「金毘羅大権現宮拝所」と刻まれている。その石塔は遠く姫島を超えて四国の金毘羅宮に向かってお参りする場所だろう。
石塔のある場所は、比較的綺麗に手入れされているように感じた。まだこの場所を守っている人がいるのだろう。

三角形の頂点の指し示す先は金毘羅宮だろう。

金毘羅大権現宮拝所の文字が刻まれた石塔の背の向こうには香川の金毘羅宮。

深江の金毘羅岩の上を通過し、約210km先の金比羅宮を遙拝する・・願いはどこまでも届くと信じて・・だろう。


上の画像の尾根が気になって、そこへ行く事とした。少し下って尾根筋を進むと、画面中央に枯れた松の木が見える場所のひとつ手前まで行く事が出来た。その先は深く切れ込み、先への進行を拒んだ。
尾根からの眺望も素晴らしい。左端の来浦富士から牛嶽まで160度ほどのパノラマ撮影をしてみた。画像をクリックすれば拡大します。